自閉症スペクトラムを抱えた息子にはこんな特徴がありました

発達障害に関わること

自閉症スペクトラム(知的障害の分類)の息子の特徴

自閉症スペクトラムとは発達障害の一つで、一般的な健常レベルから比較すると、特徴がみられます。

発達障害は先天性(生まれつき)からなるもので、主に一般的なレベルから比較すると、脳の構造、働きが違うため、言語、記憶、感情などの発育に弊害が現れます。

発育に関わることであるならば、親としても心配してしまいがちです。

心配ばかりでは何も変わりません。
親として、できることは最大限に行動に移していきたいものです。

できることでも、具体的に何をすれば良いか?
どんなことから始めれば良いかわからない…

そんな疑問をもたれた方には、まず特徴を抑えることをお奨めします。

こちらでは、筆者である私の経験を元に自閉症スペクトラムである息子の特徴を案内させて頂きます。

それでは、本題に移りましょう。

目次

なぜ特徴を抑える必要があったの?

そもそもヒトは性格や、体格、能力が1人1人違うものですよね。

1人1人違うということは、それぞれ何かしらの特徴があります。

つまり、自閉症スペクトラムというグループで分けて見た場合、1人1人違った特徴があると考えたのです。

更に、深掘りして次のポイントを考えました。

  • 特徴を教育に繋げられないか?
  • 子供と向き合う本質に近づけるのではないか?
  • 発育、成長の手助けができるのではないか?

この3つのポイントを具体的に説明しますと、次のようになります。

特徴を教育に繋げる

特徴は性質や、能力、偏り、優劣、弱点など様々な見方ができます。

ここで言う特徴を教育に繋げていくためのポイントは、子の興味、関心がどこに向いているのか?にあると考えています。

ヒトのもつ特徴には、視覚的に容易に判断できるものもあれば、容易に判断できないものがあります。

しかし、幸いなことに自閉症スペクトラムの特性を知っていれば、偏りが特徴としてあげられます。

思考の偏り、興味、関心の偏り、行動の偏りなど、視点を変えていけば子の特徴も見えやすくなり、教育において一番簡単な方法は、興味、関心の偏りを見分けることだと判断しました。

端的に見ていくと、子は興味、関心ごとに目線が向いていると夢中になりますよね。

このポイントとなる興味、関心に親が目線を合わせていき、子の興味、関心の目の前に教育というハードルを置いていくのです。

子供と向き合うことの本質に近づく

ヒトと向き合うってどういうことなのでしょうか?

これは、自分の対象がどのような人物かによって変わるものですよね?
なので、向き合うといっても、それぞれの距離感を計りながらなので、それぞれの答えがあると思います。

しかし、これが自分の子供と向き合うとなると、共通して言えることがあります。
それは、親である自分の対象が子であること。

親としての責務とは?
子が成人するまで、できる限りの教育をしていく事です。

簡単な事ならば、学校教育、お金を払って塾や習い事、自分の手にあまるようならば、親に頼んだり、施設に依頼したり。

このように方法はいくらでもあり、自分以外に任せてしまえば負担も軽くなりますよね。

本質についても、それぞれの答えがあると思います。

子と向き合う事の本質は、親であるか?指導者であるか?教育者であるか?それぞれのポジションで違って当然だと考えています。

ここで言う本質とは、親が子と向き合う事。

親子の関係性をどのようにして、築いていくのか?
親としての教育方針をどのようにして固めていくのか?
社会のスタートラインに立つまで、どのような手助けができるのか?

ご覧になられた方は是非とも、ご自身の答えを導き出して頂きたいと思います。

発育、成長の手助けについて

発育、成長について深く考えるほどでは無いものの、やはり、個々人それぞれで答えが大きく違うかと思います。

ことに、親のポジションから発育、成長を考えていくと、子は自分より遥かに高い上のステージに立って欲しいのが本音です。

出口の無い迷路を彷徨うよりも、ゴールを見て自分なりの走る道をつくり、満足のいく人生を送ってくれれば、親としても充分すぎるくらい。

でも、簡単ではありません。
簡単ではない事を簡単にできる方法があるならば?

発育、成長の手助けには、教育がある訳ですが、それだけではありません。
食事も与えていく必要があります。欲しいものがあれば、買って与えていくこともあるでしょう。

与える。
発育、成長の手助けで与える行為について、ただ与えるのではなく、常に意識したい事があるのです。

それが、満足感。
子が満たされていく感覚、喜び、自然とあふれ出る笑顔。
極めて単純な話で、子の満足感や自然とあふれ出る笑顔を日常的に親が共有していく。

感覚というものは、読んで字のごとくで、言葉だけでは理解が困難なものです。

ヒトの5感に、視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚とあり、これは分かりやすく説明も容易ですよね。

喜怒哀楽のような感覚については、自覚して認識できるならば、感情のコントロールも可能になると思います。

しかし、自閉症スペクトラムという特性を抱えている以上、自覚して認識に至るか?については、結果論でしかありません。

このようなことから、簡単ではないことを簡単にする意味で、日常的に満足感、喜び、あふれ出る笑顔を、子から引き出し、親も同様にして感じながら子に伝えていく。

簡単ですよね?

具体的な特徴は?

特徴といっても、視覚的に簡単に分かるような特徴もあれば、じっくり観察して気付く特徴もあります。

ポイントを元に観察しつつ特徴を抑えていくのですが、見落としていたら?そもそも、ポイントに当てはまる様な特徴が見つからない…といった事も考えられます。

ここで、筆者の経験を元に息子の特徴について紹介します。

息子の自閉症スペクトラムの特徴は『変化のあるものに強い関心』を持ちます。

息子における変化に対する関心は『速度、スピード』です。

これはどのシチュエーションでも言えます。テレビを見る、映画を見る、携帯電話で動画を見る。
周囲の環境においても速度・スピードの変化に興味あるので、車に乗っている時や遊園地等にも関心を持ちます。

更に観察した結果を細分化してみると次のようなことが分かってきたのです。

速度、スピードの変化は一方通行に強い関心を持っている。

速度・スピードの変化も “速い” “遅い” と判断できるものなら、『遅い』→『速い』という変化に関心を持ちます。

逆に『速い』→『遅い』については無関心です。無関心どころか、『遅い』→『速い』の変化に興味を持ったものも、その逆の速度変化に対して嫌悪感を表現します。

偏り・固執という言葉が当てはまるか難しいですが、これも自閉症スペクトラムの特徴と言えるかもしれません。

自閉症スペクトラムの子はどのような表現をする?

息子が速度変化に関心を持った場合、表現として『笑う』から始まります。

『笑う』表現から、興味のある瞬間の部分だけを、繰り返し見続けます。
笑う表現は、一般的に面白いという感情から、笑いが生まれます。

笑いだけではないのが、息子の特徴にあり、具体的には興奮状態の表現が見られます。

この非常に興奮状態から、子の視界から見えない状態になると、普段では見せない一定行動が現れます。

一定行動については、歩き出すようになったあたりから見せるようになりました。
この動きは成長してからも変わらず続いています。

具体的には “座り込み、足をバタバタさせ、立ち上がり、ジャンプ” この繰り返しの動作をします。

動作自体、行動自体は息子の特徴であって、自閉症スペクトラムである方全員に当てはまる訳ではありません。

我が子の動作については、関心のある事を視界から消えると症状として現れるものです。
なので、替わりとなる興味深い事を視界に入れると症状は落ち着きます。

発達障害は特性であり、脳の機能が健常者と違うため視界から得られる情報がスムーズではありません。分かる、理解する、という点については弱い事。また心(精神)のコントロールについても健常者と違います。

産まれてから一つ屋根の下で一緒に暮らすとよく分かる事、逆に一つ屋根の下で暮らしてるから気付かない事もあります。

我が子の場合ある一定の同じ行動、動作をクセと受け止めても良いかもしれません。ただし、社会にでたら異常行動として周囲からは判断されてしまいます。

心配要素にもなりそうですが、焦る必要もないですね。

まとめ

自閉症スペクトラムの特徴や、具体的な不安要素ともなりそうな行動について、消える?改善する?コントロールする?など考えても致し方ない!というのが答えです。
成長の過程で5感とは別の感覚を伝えつつ、満足感、喜びの表現を最大限に引き出すことにフォーカスしていくこと。

長期で見ていくと、人生は下をうつむいているより、上を見て、周りを見て、自分の興味、関心に全力でぶつかって、そして満足感、喜びを無意識に表現できることに難しさを感じてしまいます。

特に社会という世界に身を置いたときに、困難や苦難は誰しもが味わう感覚です。

困難、苦難より、満足感、喜びを強く感じている方が良いですよね?

最後までお読み頂きありがとうございました。

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