発達障害を知ることで、新しい学びを得たんです

発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。

こちらでは、自閉症スペクトラムと診断を受けた子を持つ親視点での留意いしたいポイントを案内しています。

親として悩んでいる方や、ご自身が発達障害で悩まれている方も充分に参考となると思います。

最後までお読み頂けると、心の内側から変わる為のヒントが得られる事でしょう。

発達障害は病気ではなく、産まれ持った特性です

発達障害はいくつかのタイプに分類されてます。自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音(症)などが含まれます。

これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。

自分の子が発達障害と診断を受け、ショックでした。外見では健常者となんら変わらないんです。障害を抱えている子供とどう向き合っていけば良いか長い期間悩みました。

何より親の心理として、将来、社会での活動が困難になるのでは?という不安が悩みを増幅させる要因でした。

そんな中、子供の成長過程と自身の成長過程を重ね合わせ、自身にも健常者と違う幾つかの弊害があった事に気付いたんです。

更に大きい視野で俯瞰して人間を見ていくと、そもそも1人1人顔も性格も体格も違うんです。

違って当たり前。
遺伝子から成るヒトという生物は固有の性質があるもの。

これらの意識が、不安を取り除き、障害ではなく特性なのだと。

納得できる部分もあれば、何か腑に落ちない部分もあるな…

ゆっくりで良いのです。
例え部分的に納得するだけでも、新しい視点、思考に気付く事でしょう。
ご自身に合ったペースで理解を深めていきましょう♪

障害を抱えた子供との向き合い方
親視点でのポイント

親としての心理、不安、悩みなどは当然あることでしょう。

ここで、子供との向き合い方について、私なりに注意している点を紹介致します。

私が発達障害を抱えた子供と向き合い方は以下の4点に気をつけています。

  • 発達障害として認知するが、自分の子を障害者と思わない
  • 子供の成長は健常者と比べて遅いと認知する
  • 子供の成長記録をつける
  • 子供の成長に合わせた教育方針を見極める
発達障害として認知するが、自分の子を障害者と思わない

発達障害という健常者と違った特性を持っているが、自分の子を障害者として接する事は避けた方が良いでしょう。

何故ならば、成長過程で少なからず、自我を認識し、向き合う時がきます。

子供に対し障害者を認識させる行為は、健常者と同様の自然な心理、脳の発育の妨げとなるのではないか?と思ったからです。

子供の成長は健常者と比べて遅いと認知する

成長過程で、日常の当たり前な事(例えば、お風呂、トイレ、食事)ができる年齢になっても、なかなかできない。
或いは、運動能力、言語能力が極端に低い。
このように、感じている方もいらっしゃるでしょう。

私自身も感じていましたし、イライラしてしまう事もありました。

しかし、欠点というモノは誰しもが保有しているもの。
”できない”のではなく、産まれ持った脳の特性により、成長が緩やかなだけなのです。

健常者が2歳でできる事が、発達障害の我が子は5歳でできるように。
自分が4歳でできるようになった事が、我が子が10歳になってもまだできない。

深く考える必要は無いのです。

緩やかな登坂をゆっくりと歩くように、我が子も緩やかに成長しているのです。
着実に、一歩一歩と足を前に出して。

できない事、できる事の線引きをし、できない事については成人までの間、教育を継続していけば、いつか必ずできるようになると信じていきましょう。

子供の成長記録を付ける

成長過程で、できるようになった事、できない事の線引きを明確にし、記録を付けていきましょう。

私達親も完璧ではありません。
大人だから、親だからといった意識の根底からくる自身の間違いに気付かず、過剰に叱ってしまったり、子供の心理に大きなキズを負わせてしまうこともあります。

記録を付けながら、できるようになった事に対し、親が喜びを表現し、子供にも喜んでもらう事。

そして、できない事にチャレンジする原動力を引き出せる工夫をしていきましょう。

素直な喜びの表現は、子供の笑顔を引き出す要因の一つです。

笑顔は、喜びや面白いなどの心理の表現方法であり、ウキウキ、ワクワクな感情を増幅させてくれます。

好奇心、探求心、関心を動かす動力源を、子供の心理に働きかけていきましょう。

子供の成長に合わせた教育方針を見極める

個々で違って当たり前、子供の成長もどのような変化、進化が起こり得るのか?こればかりは、結果論です。

親のエゴから、身勝手なレールを敷くのは止めた方が良いでしょう。

成長記録を見返しながら、変化、進化を重点的に考察し、得意な点について、教育の幅を広げていく事をお薦めします。

具体的な例を挙げると、電車が好きだとします。

電車の形なのか?音なのか?色なのか?乗り物として乗る事に興味があるのか?
興味関心がどこに向けられているのかを、しっかりと把握し、音なのであれば音楽、色であれば絵画、乗り物として乗る事に興味があるのであれば、自転車やゴーカート、スケートボード、スノーボードなど少しだけ違った角度から、勧めていきます。

興味関心の矛先の前に小さなハードルを用意するように、越える先に見える世界が広がる様な工夫が望ましいでしょう。

好奇心、探求心、興味関心が無いようであれば、子供本人の目線に戻していきます。

見える世界観、見えている景色は親が想定している以上に狭い場合があります。

親の主観はできる限り捨て去り、子供の成長の補助をしていく程度で考えていくのが望ましいでしょう。

まとめ

発達障害の認識を正しく理解し、そもそも論である、ヒト1人1人が違って当たり前という事。

そして、生まれ持った特性で障害という言葉に引け目を感じない事が大切です。

ポイントを抑えつつ、親視点での思考を存分に発揮し、子の成長を見守りましょう。

ご自身が発達障害で悩まれている方は、以下のTwitterより相談を受け付けております。

Twitterはコチラから↓
https://twitter.com/tachiyoriteru

悩みの根幹は、ご本人の思考、他者の思考で大きく見え方が変わります。
他者の意見を聞く事に抵抗或いは、反発感を感じてしまう方も大丈夫です。
是非とも、一歩踏み込んでみましょう。

悩みの根幹の見え方は、偏りがあって至極当然で、ヒト1人1人違って当たり前なのです。
答えを見出す以外にも、悩みそのものに対する思考、目線を変える事で、悩みが悩みで無くなる事も多々あります。

こちらの記事を読まれた方は、何かしらの縁があったのでしょう。
お気軽に相談してくださいね。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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