発達障害を抱えた子が監督、撮影とやってみた

撮影は楽しかった

踏切大好きで、これも自閉症スペクトラムの特性からくるものなのでしょうか? 撮影日は朝から踏切探索できる事に心踊っていました。

監督の意識は全くないと思うのですが、撮影は家の中からスタート。『ママ。あっちから歩いてきて!』と指示出してました。 普段から携帯電話で動画配信を見てますから、本人としてはなんとなくイメージがあるようでした。

家から出るところから本格撮影

編集は私(父)の役目だったので、子供にはオープニングの撮影を撮るために協力してもらいました。 これが本人自覚ある模様で『お父さん!コレでOK?』 どうやら役者気分のようです。

本人としても動画の出来上がりを意識しているようでした。

撮影場所は4ヶ所巡り

かなりコアな踏切を選びました。これは本人がお気に入りの踏切ベスト20に入る内の4ヶ所。

自然豊かな場所で、電車の本数も1時間に2本。この間合いが良いのか子供は電車が来るまでの間も楽しいんですね。カメラ持って踏切に話掛けながら撮影してました。

2ヶ所目、3か所目で撮影に疲れる

2ヶ所目の撮影時間が長かった事、大嫌いな虫が沢山いたので子供は凄く疲れたようです。この2ヶ所目の撮影終了で口数が減ったので次の3ヶ所目の前に休憩をしました。

これも自閉症スペクトラムの特性でしょうか。 集中力は非常に高いです。私にはわからないくらい、子供は集中しているんだと思います。疲れたら無理をさせない。子供のペースに合わせて3ヶ所目の撮影開始しました。

残念ながら、3ヶ所目は撮影自体に飽きたのか、疲れてカメラを持ちたくないのか『ねぇ。あとはパパが撮ってよ。』はい。私はカメラを手に取り撮影を続けました。

3ヶ所目から4ヶ所目は大好きなお母さんと一緒

撮影自体はどうやら関心無くなったようで、大好きなお母さんと踏切の観察に夢中でした。

私にはどれも同じ踏切にしか見えませんが、子供はそれぞれの場所で踏切に違った関心があるようです。 この“関心”を持つ心を大切にしたいので、子供が帰ると言うまで観察したいところです。

ですが、子供の体力は凄いもので関心のある事には延々と続けられるんですね。私達親がバテるのでキリの良いタイミングを見計らって、お母さんが帰る合図を出します。

撮影終了して

撮影終了して子供の顔を見るとやはり疲れているようでした。

でも『また違う踏切に行きたいんだよ。』と子供の口からガッツある発言。

この時私は思いました。『やはり、発達障害は“障害”じゃないよな。病気でもないし、確かに健常者と比較すれば劣る。でも個人差あれども確実な成長を感じる。“関心=得意分野”で、“偏り=障害”ではない。』

関心の強い踏切探索にワンステップ撮影を組み込ませて、子供の反応や変化は殆ど感じられませんでしたが後の、動画編集した素材を見せて変化が現れました。

普段は自身の目で見た世界を中心に、狭い視野で観察しているようです。編集した動画を見せてから、カメラ越しの記憶と自分目で見た記憶が違った角度で脳が判別してるようでした。

具体的な変化として、

  • ココはこうじゃないほうがよかった
  • 撮影の仕方ちょっと違う
  • 場所はここが良い

以前は、自分の目で見た事だけに集中していたので視野(ここでは感性を含む意味で)が非常に狭かったのです。

一点に集中しすぎて回りが本当に見えなくなる子供の視野が、広くなってきているようでした。

恐らく、この感性、感覚は大多数の方が感じない事だと思いますが、私には動画を見ながら子供の発する言葉一つ一つに小さな成長と変化を感じ取りました。

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