自閉症スペクトラム(知的障害の分類)の息子は障害者を専門に扱うクラスのある学校に進学
進学前は通常の教育環境を元に学校を選ぶか、障害者を専門に扱う特別支援のある学校を選ぶかの選択肢で悩みました。
役所と療育センターにて相談をしたところ、やはり子供の発育を考えると、障害者を専門に扱う特別支援のある学校が望ましいという返答でした。
親としても悩ましいところです。
やはり、通常の教育環境で学ばせたい思いもあります。
しかし、進学前の日常生活を鑑みても、まだまだ親の補助が必要な息子の状態を見ると、別の観点からイジメに対する不安要素がありました。
トイレが1人でできない、言語能力が低い為コミュニケーションがとれない、環境変化でパニック状態に陥るなど、固有の弊害があったのです。
子供の成長度合いを見ても、健常者の成長レベルとは程遠い。
最終決断として、特別支援のある学校に進学を決意しました。
学校環境の特別支援とは?
学びの場を整えることを目的とし、国が定める特別支援学級、特別支援学校、通常級があります。
特別支援学級、特別支援学校では、障害者を対象に小人数で学べる環境が作られているのです。
我が国は、障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格と個性を尊重し合える共生生活の実現を目指しています。
文部科学省・特別支援教育についてより引用
このような国の働きにより、健常者と変わらない人権を守ってくれているのですね。
改めて、私達の住む国に有難みを感じます。
具体的に特別支援学級、特別支援学校ではどのような教育環境?
私の子供が通っていた学校を元に紹介します。学校により教育環境は違うという事をご了承下さい。参考にして頂ければと思います。
私の子供が進学した学校は、通級、特別支援学級どちらも準備されています。
- 基本的に学校内での授業する教室は、通常級、障害者級で分かれています
- 障害者学級は1・2年、3・4年、5・6年と分かれて同じ教室で勉強します
- 更に、各教室で習熟度で生徒が分けられ同じ教室でも2班で教育の仕方を変えています
- 学校でのイベント、運動会、文化祭、遠足などは通常学級の生徒と合同になります
- 先生と親との連絡帳には、子供一人一人の様子や変化が記載されます
特に驚いたのは、学級内でも子供の習熟度により、教育の仕方を変えている事です。
通級ではありえない話ですよね。
我が子を対象にしても知的障害の分類になりますから、当然知能の発育は遅い事が想定されます。
習熟度により教育の仕方を変えてくれる教育環境に、親としても安心感が違いますね。
また、クラスの環境としても小人数なので、先生の目が隅々まで届く環境にあり、2班で編成されているクラスでは先生が2人で教育している点も素晴らしい。
このように、国をはじめ、教育委員会、各学校の努力により、例え生まれ持った障害があっても、人権が保たれている訳です。
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