1歳までは良く寝る子
私の子が自閉症スペクトラムの診断を受ける前の様子なんですが、とても良く寝る子でした。
良い言い方をすると夜の母乳時間以外は手の掛からない子でした。
同じ年の子と比較すると少々成長がゆっくりな感じでしたが、ハイハイ、つかまり立ちまでは普通の子と変わらず成長してくれました。
1歳過ぎの様子
1歳を過ぎたあたりから、昼夜逆転してしまい、3ヶ月ほど育児に悩まされました。母として厳しい生活環境を強いられました。
何故、子供は昼夜逆転してしまったのか?この原因については、当時家事、育児、仕事と目まぐるしい環境で必死だったことから、不明のままです。
離乳食の様子
私の子は6ヶ月頃から離乳食をスタートしました。食べたり、食べなかったりで「どうしたら食べてもらえるのだろう?」と料理を工夫してみたり、相談センターに問い合わせたりしました。
調べていく内に、“食べない時は無理に与えない方が良い” という答えに辿り着きました。以降、子供が食べたい時に離乳食を与え、食べない時はミルクで過ごしました。
1歳過ぎたあたりには、3食少しずつ食べてくれるようになりました。
今となっては、離乳食を食べたり食べなかったりした原因は、発達障害からくる特性の一つだという事が良くわかります。
食べものに興味が無かった(偏食)、所謂『興味のない事には無関心』である事は発達障害が起因であったと思われます。
当時の私には偏食に気付くことができませんでした。
8歳になっても偏食は続く
基本毎日同じ時間帯で食事を取りますが、私の子は8歳になっても食事に興味、関心がありません。
テーブルに食べ物を用意しても見向きもせず、子供の興味のある事に夢中になって食べません。
私が「食事の用意できたよ」と声を掛けないと、子供は気付いていないのです。
発達障害の子は視野が狭く、視界にあるものは興味のある事に向いてしまっています。そのため、食事中でも好きな、関心のある食べ物しか口にしません。これが『偏食』に繋がるのではないか?と思われます。
視界から得る情報量も偏りが見受けられる事象
私の子は「あれ、それ、あそこ」と伝えても、言葉だけでは雰囲気で気付く事はありません。
指をさして「あそこ」と伝えても、子供はどれを指してるのか分かっていません。
視界に入る物に対しては『あそこにある』ではなく、『テーブルの下にある』『テレビの右側にある』と言った具体的な言葉を伝えなければ、本人は “わからないので放棄” してしまいます。
雰囲気では視界から得る情報を頭で考えたり、探したりしません。発達障害からくる機能障害ではないかと感じています。
母として私が教育に対する考え方
ひとつ例を挙げさせて頂くと、食に関して「これ、おいしいね」ではなく、「この〇〇おいしいね」と具体的に食べ物の名称を言葉で伝える事が大切だと考えています。地道に一つ一つ覚えていくしかないと思っています。
現実的には、具体名称を言葉で伝えても、なかなか覚えてくれません。
子供は「なぜ夜は寝なくてはいけないのか?」「これは美味しくないから、食べ物ではない」と私達が当たり前だと思う事を疑問だったり、否定します。
親として返答に迷う事も多々あるなか、子供に理解してもらえる工夫は必要と考えます。
本人は納得いかなくても、私達の “常識” に少しでも近づけるよう、毎日努力していく事が大切だと考えております。
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