母としての苦悩の体験記録
はじめまして。
自閉症スペクトラム(知的障害の分類)の息子を持つ恵子と申します。
こちらでは、息子の発達障害が判明してからの体験談を記録として残しております。
待望の子供を授かり、嬉しくも有り、育児の疲労との闘いとの中で、ある日無情にも突き付けられた現実に、受け入れるまで時間を要しました。
一言に苦悩と片づけられるほど、私の心は簡単では無かったようです。
時には、育児放棄をしてしまう程、精神が壊れかけてしまった事実もあります。
同様に悩まれている方を全力で応援したい!そんな思いから、こちらの記録を残させて頂いております。
ご覧になられた方の気持ちが少しでも軽くなる事を祈り、最後までお読み頂けたら幸いです。
目次
息子の発達障害を知るまで
1歳くらいまでは発達の状況が遅かったが年末生まれなので「少し位遅くても大丈夫」と思っていた。
1歳半検診で「発達遅れの疑いあり」と診断され、「健康センターに心理の先生が来るので一度診てもらったらどうか?」との事で試しに行ってみた。
症状に疑いあるとの事。念のため紹介状を書いてもらったが親としてあまり認めたくなかった。
しばらく様子を見てスルーしようとした。(あまり気にしていなかった。)
一応保育園の担任の保育士さんには一通り話だけしておいた。
2か月後担任の保育士から「保育園に心理士の先生が来て発達障害の勉強会を行うので一緒に聞いてみますか?」と話があった。
私は念のため聞いておこうと思い、保育士さんと一緒に受講した。
以前健康センターで聞いた話の時と同じで、子供の症状と一致する内容だった。
私は「やはり発達障害の可能性が高いか」と改めて自覚した。
家に帰り子供の事を考えたら涙が止まらなかった。当時の私には現実を受け入れる事に胸が痛み、苦しみ、涙が溢れて止まらなかった。
「私は一体どうしたら良いのだろうか?」と悩んだが、保育園で話をした心理の医師に「紹介状があるなら是非行ってみて下さい。」
との言葉に意を決した。以後、療育センターに電話をしようとするが、踏み切れない自分がいた。
発信前に電話を切り、またかけなおす、4~5回繰り返した。
子供の無邪気な顔を見て「このままではダメだ!」と自分に言い聞かせて電話をした。
認めたくない自分と子供の将来の事を考える自分と戦いながらも、電話を握る手が震えていた。
2ヶ所電話したが、予約が4ヶ月先と1ヶ月先と差があった。
迷わず最短で受診できる病院を選んだ。
1歳半検診から夫にも誰にも言えず1人もがいていたが、どうにもならない現状と子供の将来を考え夫に改めて相談した。
病院でのリハビリ
そして、療育病院に通う事になった。
月1回のリハビリを目的とした通院だったが、子供の気分の浮き沈みが激しかった。
「このまま通院させていいのか?」と疑問が募った。
それでも「子供の将来の為に私ができる事は成長の手助けをする事」と自分に言い聞かせ、荒れる子供をなだめながらも通院した。
就学前には担当医師から「成長の具合を見て充分に環境適応できると思います。入学することで環境が大きく変わる為子供さんの為に一旦通院、リハビリは終了としましょう。」と話を受けた。
就学前の苦悩
通院、リハビリは一旦終了したものの問題は山積みだった。
- トイレで大、小を一人でできない
- 言葉が片言で会話がうまく伝わらない
- オムツがとれない
- 音に敏感でパニックになる
- コミュニケーションがとれない
入学前にオムツが取れない焦りや、コミュニケーションが取れない不安との葛藤、苦悩のなか子供の成長は確かな一歩を踏み出していました。
トイレも小はできるようになり、会話もできるようになってきたのです。
学校を決めるにあたり、市で推進する発達障害の子供を指導してくれる特殊学級があります。
そこで就学相談で決められた学校がありましたが、家庭の問題と将来の通学環境を考えた結果、別の学校を選びました。
学校体験入学と就学前の相談所での面談で私達の希望する学校に決まりました。
体験入学以外でも実際に学校前まで子供を連れて行ったのですが、思いのほか子供は学校に興味を示してくれました。
小学校入学してからの心境変化
入学後は、仕事の都合も厳しい中、時差出勤して子供を学校まで送りました。
帰りは市で推進する施設が学校まで迎えに行ってもらい、私が仕事終了して帰宅する際に施設に迎えに行く毎日が始まりました。
学校生活は順調とは言えない日々だったが、それでも休まず子供を学校に送り続けました。
子供は学校が嫌いという事もなく、荒れる事もなく学校生活を送ってくれた事には私自身大きな救いでした。
様々な不安はあったのですが親としての不安より、子供の目線で子供の立場で子供の気持ちを第一に考えるよう努力してました。
ここで記事を一旦切りますが、また子供の成長に合わせ変化が起きたときに更新いたします。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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