長期に渡る苦悩
生誕から、発達障害・自閉症スペクトラムと発覚してからというもの、成長に関する不安が多数ある中、教育についての責務がのしかかってきます。
健常者であれば大多数の子は、小学校入学前に一人でできるようになるかと思います。
私の子はトイレが苦手です。
小学校3年生でも、一人でトイレができません。
幼少期からトイレが苦手で、嫌がるのです。
「いつになったら一人でできるようになるのかしら…」
と不安ばかりが募ります。
この記事では、トイレトレーニングについて、我が子の成長過程を記録しています。
関心の持たれた方は、参考になるかもしれません。
目次
就学前
幼少期はおまるでトイレトレーニングを、多くの方が経験してるかと思います。
我が家では、音楽付きのおまるを便座に置いたり、簡易的トイレを作りました。
時にはパンツを履かせず、絵本を見せながら排泄のタイミングを見計らいトイレ指導しました。
自閉症スペクトラムという発達障害の弊害と言えるのでしょうか?
毎日、何度も、指導をするのですが、トイレができません。
親としても疲れ果てる苦痛は隠し切れません。
子は気付くのですね。
「ママ?どうしたの?」
我が子の言葉に、ハッと我に返り理性を取り戻します。
ある日のことです。
排泄のタイミングにトイレに連れて行き、いつも通りの準備をしました。
30分程でしょうか。
座りながら、絵本や写真を見せて会話をしていると、子供が急に発言したのです。
「ママ!でた!」
この時が、トイレで初めてのオシッコとなります。
5歳になってからの事でした。
長期に渡る指導だったので、親としても喜びが大きくなって帰ってきましたね♪
残念ながら、ウンチはできません。
「小学校入学前に間に合うかしら?」
再び、不安が募ります。
療育センターでのリハビリがあった時期なので、先生に相談を持ち掛けました。
「目に見えるモノは敏感だけど、目に見えないモノは鈍感なのが特性でもあります。」
我が子の場合、パンツを履いたままウンチをしても嫌がる事がありません。
健常者であれば、気持ち悪い感覚になると思います。
先生の話を聞き、我が子の特性を受け入れると、指導方法でつまづきました。
以降、悩みながらも時間だけが過ぎていきます。
我が子は、パンツにウンチをしても、お尻に挟まっている状態でも、気持ち悪い感覚にならないのです。
それでも、タイミングを見計らいながらトイレに連れていく事を続けました。
小学校入学直前あたりでしょうか。
急な出来事でした。
親である私が早く気付いたので、トイレに連れて行ったところ、自然な状況でトイレに座り、ウンチをしたのです。
「ママ!できた!」
私は嬉しいあまり、涙ながらに
「できた♪できたね♪」
沢山褒めました。
ここで。
次の難関が待ち受けていたのです。
ウンチの後処理です。
我が子はトイレでウンチをするのですが、お尻を拭くことを嫌がります。
ウンチをトイレでする事は覚えてくれましたが、お尻を拭く事に関してはダメでした。
就学後
残念ながら、入学前にトイレトレーニングを終える事はできませんでした。
障害者専門学級なので、毎日替えのパンツ持参。
時にはオムツを履かせて通学しました。
周囲の健常な子供達を見て、我が子と比較してしまう私の心に強い痛みが走りながらも、担任の先生の元まで送り届ける日々。
我が子は確実な成長をしています。
健常な子供と差はあるものの、確かな成長を私達に見せてくれます。
やはり、我が子の笑顔が一番で、私達の元に幸せを運んでくれるのです。
小学校1年生、2年生と学校でもトイレ指導をしてくれたおかげで、3年生には一人でウンチもできるようになりました。
しかし、お尻を拭く事に関しては指導が必要な状態。
私達だけのチカラでは及ばない所を、学校の先生方がシッカリサポートして下さいました。
学校並びに、障害者の預かり施設、療育病院と広い場所で、沢山の方々のサポートに感謝しかありません。
今後の指導
まだまだ、トイレが完璧にこなせていませんが、引き続き指導をしていきます。
確実な成長は実感しております。
健常者との比較をすることも無くなりました。
心が軽くなった事で、親としての視野も広がりつつあり、子供の特徴、得意、不得意、性格、可能性をシッカリ見守る所存でございます。
目に留まった方の参考となれば幸いです。
最後まで閲覧ありがとうございました。
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